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ロシア　RUSSIA ニコライ1世 Nicholas I (1825-1855) 6ルーブルプラチナ貨 Platinum 6Roubles 1830 Fr159 C178 　1822年ロシアのウラル山脈に於いてプラチナが発見され、1825年から大規模なプラチナ鉱床の発掘が始まりました。この当時まだプラチナの価値が認識されておらず金価格の約1/3の評価とされていました。1828年4月24日皇帝令でプラチナ貨の発行が決議され、3、６、12ルーブルのプラチナ貨の発行準備が始まります。金貨の3ルーブルは重量3.93gm、金品位917/１０００に対し3ルーブルプラチナ貨は10.35gmと決まり、1828年銘の世界初のプラチナ貨が発行され、翌年1829年に6ルーブル貨、1830年に最大額面の12ルーブルが発行されました。一説にはプラチナ貨は中国、清朝政府との貿易の支払用の貨幣とする説がありますがその真偽は判りません。3ルーブル貨は1828年から1845年までの18年間発行されその総数は1,385,000枚になります。ロシア国内では青白い色のプラチナ貨は銀貨のように見えるため評判は良くなく1845年で発行停止となりました。6ルーブル貨は総発行数は14,846枚、12ルーブルは3,473枚を発行、12ルーブル貨の発行された時は贈呈用に3，6，12ルーブルのプルーフ貨を僅かな枚数を発行されました。すべてのプラチナ貨は1845年銘を最後に発行停止となり、発行貨を回収する作業が行われ多くのコインは溶解されその総数は14トンに上ると言われていますが、12ルーブル貨は多くのコレクターの手元に残り溶解を免れていましたので現存数は意外と多くあります。しかし、６ルーブル貨は殆どが溶解され現存数が少なく希少品となっています。またプルーフ貨は極めて少なく殆ど見る機会がない珍品です。