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フランス　　　ＦＲＡＮＣＥ ５フラン銀貨　５Ｆｒａｎｃｓ　ＡＮ９（Ａ）（１８００－１８０１）　Ｇａｄ５６３ａ　Ｄａｖ８１　ＫＭ６３９．１　　表面：ライオンの皮を被ったヘラクレス、杖にフリージア帽子を掲げた自由の女神と三角定規を持つ寛容の女神　銘文”ＵＮＩＯＮ　ＥＴ　ＦＯＲＣＥ”（団結と力）．　裏面：オリーブの枝と樫の枝の囲いの中に”５ＦＲＡＮＣＳ・Ｌ’ＡＮ９”　外側に”ＲＥＰＵＢＬＩＱＵＥ　ＦＲＡＮＣＡＩＳＥ”（フランス共和国　５フラン　共和暦９年　ミントマーク”Ａ”）．　”ＡＮ”ラテン語"ANNO"(年）の略でフランス革命後１７９２年９月２２日を元年元旦とし共和歴または革命暦と呼ばれています。　共和暦８年(１７９９年～１８００年）１０月９日ナポレオン・ボナパルトは急遽エジプト遠征からパリに戻り、１ヶ月後の１１月９日クーデターを起こします。　これがブリュメールのクーデターと呼ばれ総裁政府(五執政官政府）を倒し、ナポレオン自らが第一統領になりフランス革命は終わります。共和暦8年の５フラン銀貨は１，０７９，０００枚発行され、同時に共和暦９年は僅かに１９６，０００枚を発行しました。フィリップ・セレ氏のアーカイブの研究によればフランスの貨幣研究誌２８号に「パリ市中に最初に供給された共和暦９年の５フラン銀貨は共和暦８年の銀貨と一緒に運ばれた」とあります。　これはクーデター後、執政政府を樹立したナポレオンが全権を把握した後に第一執政樹立と新世紀を祝いパリ造幣廠から同時に２年号を出したと思われます。共和暦８年と９年は全く同じ刻印で打刻され年号だけを変えて発行しています。　共和暦９年は西暦で１８００年～１８０１年に当たります。　この９年の５フラン銀貨をファルーク王に贈呈するに当たり当時のオリジナルの極印を使用し、銀貨の平金を磨き上げ丁重に打刻されています。　この特別なプルーフ貨はエジプト国王ファルークに贈呈された唯一のプルーフ貨です。　ファルークコレクションは１９５４年にイギリスのオークション会社サザビー社によって”ＴＨＥ　ＰＡＬＡＣＥ　ＣＯＬＬＥＣＴＩＯＮ　ＯＦ　ＥＧＹＰＴ”（エジプト宮殿コレクション）のタイトルでファルーク王の住居だった宮殿で７日間をかけてオークションが開催されました。　この出品コインは１９５４年３月４日木曜日の午後３時からの部の最終に近いロット番号２１３１番にあり落札されたもので、ファルークコレクションの特徴であるコインにラッカーを塗ってあり素晴らしい状態のプルーフ貨です。　残念ながらこのコインはPCGSのスラブ入りで、表記が笑えます。PCGS　Genuine　Polished－UNC　Detail.　この５フラン銀貨はナポレオン・ボナパルトが関連した貴重な歴史的遣産です。